オーガニックの野菜作りをする難しさ
オーガニック野菜と無農薬野菜と有機野菜の違い
オーガニック野菜と無農薬野菜は同じだと思っていませんか?無農薬野菜は全くの無農薬ではありません。
農林水産省のガイドラインで定められた数量内で作られている野菜なので、多少の農薬を使用されている可能性があります。
そのため、無農薬野菜という表記方法は誤認を防ぐために廃止されました。
現在は有機野菜という名称ができましたが、こちらも全くの無農薬ではありません。「化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける」と定められているため、天然原料で作られた農薬は使っている可能性があります。
オーガニックは、有機野菜と同じで、化学肥料などは使用していないことを指します。
オーガニック栽培が難しい理由
オーガニックが難しいと言われる理由は、薬品を使えないので害虫が付きやすく、病気に感染すると最小限に留めることが難しいためです。処理が遅れると、葉や実は害虫に食べられて穴だらけになってしまいます。
また、科学肥料を使わないため、継続的に育てていくと土が痩せ、だんだんと収穫量が減ってしまうことがあります。量が減るだけでなく、せっかく実がなっても形が不揃いになりやすいのも難点です。
他にも雑草の処理が大変という問題もあります。
外敵から守るだけでなく、土の力を保つためにも全くの無農薬で育てるのは根気が必要です。
オーガニックの栽培で失敗しないコツ
1.強い品種を選ぶ
野菜の中でも品種によっては、病気や虫に強いタイプがあります。種を選ぶ時には丈夫に育ちやすい品種を選ぶようにしましょう。
また、固定種と呼ばれる種を選ぶのも失敗しないコツです。固定種は、出来のいい種から出た一番出来のいい種という形で、代々良い出来を継承してきた種のこと。要するに種の中のサラブレッドのようなものですね。固定種は、ひとつひとつ成長のタイミングが違ったりしますが、無農薬でも強く育つ性質を持っています。
2.害虫対策にはシルバーマルチ
オーガニック野菜を育てるならマルチは必需品です。虫がマルチの中に潜り込まないように、植え付け直後に隙間なく貼りましょう。
マルチの色選びも重要です。黒は雑草を防ぎ、透明は温度を上げます。虫を寄せ付けないためには、虫が嫌いなシルバーのマルチを選びましょう。また、特定の虫に合わせたマルチを用意しておくこともおすすめです。たとえば「モモアカアブラムシ」が出やすい白菜や小松菜、ナス化の植物などを育てる時には、シルバーストライプマルチを使うと効果が期待できるでしょう。
3.栽培環境を見直す
無農薬でも農薬を使っていても、環境整備はいつも意識しておきましょう。
- 土の酸性度が高くなっていないか
- 風通しや日当たりが悪くなっていないか
- 土がゴロだらけになっていないか
- 水はけに影響が出ていないかなど
他にも間違った育て方をしていないかもう一度確認しましょう。
- 育てている植物の栽培時期があっているか
- 温度調節が間違っていないか
- 天候や温度の影響を受けていないか
オーガニック栽培は難しいと言われていますが、こまめに手をかけてあげれば育てられます。
手広く育てる前に、一種類ずつ試してみてはいかがでしょうか。