「トマト」を育てよう
家庭菜園を始めるならトマトからという人も多いと思います。
トマトは、多湿や霜に弱いので、定植時期を逃さないように注意しましょう。
トマトの種蒔きから収穫までの具体的な栽培方法
苗を購入する場合は土づくりを3月ごろから始め、4月~5月に植え付けをします。
種から育苗する場合は、定植適期まで55~65日程度かかるので暖地では2月ごろから準備を進めましょう。
トマトを育てる時は、周りでナス科を連続で作っていないか確認してください。
同じナス科の仲間(ナス・ジャガイモ・ピーマンなど)を同じ場所で育て続けると、連作障害が起こりやすいためです。
作った野菜が病気になって収穫できなくなってしまうこともあるので、注意しましょう。
育て方
- 種まき・発芽(種から始める場合)
- 土づくり
- 植え付け
- わき芽かき
- 整枝・下葉取り
- 着果促進
- 摘果
- 水やり
- 追肥
- 収穫
種から始める場合は、9cmポットに3、4粒ずつ種まきをします。発芽して来たら間引きし、12~15cmほどのポットに移し替えてあげましょう。
しっかり日に当たる場所で、20~30度を保ってあげると強い茎ができます。初心者だと温度管理が難しいので、苗木から始めるのがおすすめです。
プランターで作る場合は深さが30cm以上あるものを選ぶようにしてください。
土づくりは堆肥2kg/1m2、苦土石灰100g/1m2で耕しましょう。化成肥料やリン酸質肥料は植え付けの1週間前くらいに追肥します。
苗鉢は、水に浸すくらい水分を含ませ、50~70cm間隔をあけて定植していきます。4月ごろでも寒い時期がありますので、マルチを張り温度調節をしてあげましょう。
マルチは、土の上に張るプラスチックフィルムのことを指します。温度調節の他に虫よけや雑草の防止などに効果がありますよ。
支柱を立てて、育ちに合わせてサイズを変えていきます。20~30cm間隔で支柱に誘引し、わき芽(主枝と主葉の付け根から生えてくる芽)と株元の古い葉を取り除きます。
支柱を叩いて振動授粉させたり、着果ホルモン剤を振りかけたりして受粉を促進させます。その後、花が咲いてきたら1花房あたり4~5果残して先端をカットします。花が開花してから40~50日程度で赤く熟してきますので、収穫しましょう。
トマトの代表的な品種
桃太郎、麗夏、アイコ、キャロルパッション、サターン、パルト、ピンキー、ファーストなど、世界で8,000種類以上あります。
トマトおすすめの調理方法
ミニトマトのアイコは肉厚なのでドライトマトにしても食べごたえがあります。
王様トマトのパルトは、果肉がしっかりしているので、煮物におすすめ。おでんに入れても煮崩れすることなくおいしく煮こめますよ。
トマトを育てる上での注意点
わき芽等を取り除く時や収穫時にハサミを使用すると、切口からウイルスに感染することがあるため、できるだけ手で切りましょう。
病虫害が発生した時は、マルチの中や株元に殺虫剤をかけておくと最小限に防げます。