「タマネギ」を育てよう
紀元前27~25世紀ごろにはエジプトで栽培が始まっていたと言われるタマネギ。料理に欠かせないタマネギは、地域によって種まき時期や収穫時期が異なります。
寒さに強く暑さに弱い野菜なので、育てる環境に合わせて栽培時期を調整しましょう。
タマネギの種まきから収穫までの具体的な栽培方法
一般地では種まきを秋口から始めて12~1月末ごろに定植、5~6月ごろに収穫します。寒冷地では10月ごろに定植して7月ごろに収穫できますよ。
タマネギは種から育てると手間がかかるので、初心者の方は苗から始めましょう。
育て方
- 土作り
- 種まき
- 間引き
- 定植
- 追肥
- 収穫
まず、苦土石灰と化学肥料を3:2の割合で土作りをします。
種から始める場合は、5mm間隔でスジまきしていきます。乾燥せないようにワラなどを上からかけておきましょう。
4~5日程度で発芽が確認できるので、1cm間隔をあけて間引いていきます。
葉部分が20cm以上になってきたら定植時期です。15cm間隔をあけて、茎の部分が少し土より出ている状態にして定植していきましょう。
定植するとき、マルチは必須です。穴あきマルチを利用すると除草や虫よけなど手間が省けますよ。
約1カ月くらい経ったころに追肥をしてあげましょう。穴あきマルチの穴に一つまみほどをパラパラかける感じで大丈夫です。
定植後はタマネギのベト病に注意しましょう。
葉の黄化や、白いカビの発生などが見られたら病気に感染している可能性があります。
排水環境に問題がないか、罹病株が見つかれば引き抜いて感染を広げないように取り除きましょう。時期としては、3月前後に現れることが多いようですので、収穫前に全滅しないように注意しましょう。
あとは、雑草が生えてきたら取り除いてあげて、収穫時期を待ちます。
葉の部分が倒れ始めると収穫の合図。植えたタマネギの8割から合図が出たら堀上げて天日干ししておきましょう。
収穫したタマネギの根が延びないようにカットしておけば、長期保存が可能になります。
タマネギの代表的な品種
葉タマネギ、黄タマネギ、白タマネギ・新タマネギ、赤タマネギ、塩タマネギ、ペコロスなど。
タマネギおすすめの調理方法
葉タマネギは、タマネギと青ネギ部分を両方の良いところを味わえ、みずみずしいのが特徴。肉厚なので、煮物やオーブン焼きなどがおすすめです。
白玉ねぎは早生なので、一般的に新玉ねぎと呼ばれます。辛みが少ないので、サラダなどの生食に向いていますよ。
タマネギを育てる上での注意点
タマネギは酸性の土が苦手なので、苦土石灰を少し多めに散布しましょう。