「チンゲンサイ」を育てよう
種まきから収穫までの具体的な栽培方法
中国を原産とするアブラナ科アブラナ属の野菜であるチンゲン菜は、栄養バランスが良く、シャキシャキとした食感が人気です。
日本でも様々な料理のレシピに用いられている万能野菜チンゲン菜は、春から秋まで長く栽培できるので家庭菜園にもおすすめです。
チンゲン菜を育てる場合の用土は、水はけの良い中性から弱アルカリ性の土壌を使いましょう。
種まき時期は4月から5月、もしくは8月から10月です。
チンゲン菜の発芽適温は15〜35℃、生育適温は18〜20℃になっているので、ある程度冷涼な気候条件の時に種まきをしましょう。
数は少なくても良いが品質が良いものを収穫したいという場合には、育苗ポットやセルトレイなどで苗をしっかりと育ててから定植していきましょう。
プランターでチンゲン菜を育てる場合、赤玉土小粒6、腐葉土3、バーミキュライト1に、苦土石灰10gを混ぜ込みましょう。
この土は、種をまく2週間くらい前に準備しておくのがおすすめです。
シンプルに野菜用培養土を用いても問題ないでしょう。
チンゲン菜は乾燥に弱いので、表面が乾いたら水やりをしましょう。
特にプランターで育てる場合は表面が乾燥しやすいので、土の湿り気を定期的に確認しましょう。
地植えする場合の水やりは不要です。
代表的な品種ご紹介
高温期の栽培に適していて、初心者にもおすすめなのは、長陽という品種です。
肉厚で、光沢のあるチンゲン菜が楽しめます。
チンゲン菜は、草丈が15~20cm程度になれば収穫できます。
株ごと引き抜くか、根元をハサミで切って収穫しましょう。
外側にある葉っぱだけを切って収穫しておくと、内側の葉っぱが成長してもう一度収穫できます。
おすすめの調理法
チンゲン菜は塩分排泄をうながし、高血圧やむくみに効果のあるカリウムやカルシウムを多く含んでいます。
みずみずしくシャキシャキとした食感が魅力的なので、スープやサラダなどに活用しましょう。
また、ベーコンなど少し油っぽいものと組み合わせてパスタにすると、麺と絡み非常に美味しく食べることができます。
冷凍や作り置きにも強いので、お弁当の副菜などにも活用したいものです。
チンゲン菜は活用方法が多く、バラエティに富んだ様々なレシピがあります。
育てる上での注意点
チンゲン菜はコナガムシの幼虫、ヨトウムシ、アブラムシなどの害虫の被害を受けやすい野菜のひとつです。
害虫がチンゲン菜に寄ってくるのを防ぐためにも、防虫ネットなどを貼っておきましょう。
万が一被害に遭ってしまった場合、野菜用の殺虫剤を使って駆除することができます。
植え付けてから収穫するまで、約2か月以下とチンゲン菜は生育がとても早い野菜です。
栄養価も高く初心者でも簡単に栽培できるので、コスパの良い野菜と言えるでしょう。