「ネギ」を育てよう
蒔きから収穫までの具体的な栽培方法
薬味に欠かせない野菜といえば、ネギでしょう。
薬味以外にも炒め物や串焼きなどにも適しています。
ネギの種蒔きの時期は春と秋で、まだ寒さが厳しい2月から3月初めにかけて種蒔きを行い、秋は暑さが幾分和らいできた9から10月頃が種蒔きの最適な季節になります。
ネギ栽培を始めるのに欠かせないのが土壌づくりです。
苦土石灰を使って土壌を耕し、その後、肥料を土壌に加えて種蒔きに備えます。
肥料に適しているのが堆肥と化成肥料で、土壌にしっかりと混ぜ込んで再度耕します。
わけぎなどの葉ネギを植える場合は、種蒔きが近づいたら畝を整えましょう。
畝の高さは10センチくらいにし種を撒いていきます。
種まきのサインは、10センチほど畝を掘ってそこに種を5ミリから1センチ程度の感覚で撒いていきます。
いわゆる深谷ねぎなどの根深ネギは、深く掘ってそこに苗を植えていきます。
この場合の深さは20センチ程度が目安です。
ネギの生育で必要なのが間引きで、ある程度成長してきた段階で少しずつ間引きします。
大きくなったら最大で3センチ程度の間隔で間引きをしてください。
楽しみなのが、収穫です。
根深ネギの場合は畝を掘り起こして収穫しますが、農家によってはそのまま引っこ抜いて収穫することもあります。
葉ネギの場合はそのまま引き抜くか、根本を切って収穫しましょう。
ネギの代表的な品種
ネギは大きく分けて根深ネギと葉ネギの2種類がありますが、それぞれいくつかの品種があります。
根深ネギのうち代表的なのが長ネギで、茎部分が白く長いのが特徴です。
埼玉県の代表的な品種が深谷ねぎで、熱を加えると独特の甘みが出てきます。
日本で最も生産量の多い品種です。
群馬県下仁田市周辺で多く栽培されているのが下仁田ネギです。
ずんぐりした形のネギで、他の根深ネギと比較するとずっしりとしています。
関西地方で好まれるのが葉ネギで、うどんの薬味などに使われるネギで緑色の葉の部分を含め全体を食べることができます。
葉ネギには京都名産の九条ネギ、うどんなどの薬味に使われる万能ネギやわけぎがあります。
お好み焼きの具材としても親しまれていて、いわゆるネギ玉というのは葉ネギをたっぷり入れたお好み焼きです。
おすすめの調理方法
根深ネギは鍋物の具材として使われることが多いですが、それ以外にも薬味として活用できます。
冷奴や味噌汁、ラーメン、そばなどの薬味にも最適ですし、焼き鳥の材料としても使われることがあります。
葉ネギは主に薬味として使われますが、卵焼きやお好み焼きの具材にもなります。
炒め物の具材としても活用でき、豚肉や牛肉と一緒に炒めると美味しくいただけます。
ネギの栽培で気をつけたいのがベト病です。
ベト病は未然に防ぐ必要があるので、前もって薬を散布して予防するようにしてください。