「イチゴ」を育てよう
江戸時代末期から日本にきたイチゴは当初オランダイチゴと呼ばれていました。
女性人気の高いイチゴは、家庭菜園でも作れます。園芸初心者の方は、秋まきから始めると育てやすいですよ。
イチゴの種まきから収穫までの具体的な栽培方法
イチゴは暑さに弱い植物なため、25度以上の環境では病気にかかりやすく育てるのが難しくなります。寒い環境が得意なので、寒くなってきたり雪が積もったりすると休眠し、少し暖かくなるころに実をつけ始めます。
育てる時期は、秋まきのイチゴだと9月ごろに定植して、4~5月ごろに収穫できます。春まきでは3月後半~4月に定植し、5~6月ごろが収穫時期になります。
育てる場所は、日当たりが良好で風通しの良いところを選びましょう。水はけが悪いと根が腐ってしまうので、注意してください。
育て方
- 土作り
- 定植
- わき芽・花蕾取り
- 収穫
- 追肥
完熟堆肥3kgに対し、有機肥料を100g程度混ぜて耕しておきます。
イチゴの根は肥料に直接触れてしまうと傷みやすいので、入れすぎには注意しましょう。
プランターで育てる場合は底に中敷きを入れておきましょう。25Lプランターには2株までを目安に定植します。
植えるときに注意するポイントは、ランナーの向きです。ランナーは、親株から長く伸びた枝のことを指します。
ランナーの反対からイチゴがなるので、定植するときはランナー部分を外向きにしましょう。
水を与えながら冬が過ぎるのを待ち、3月ごろに入ったらマルチをかぶせましょう。最初からマルチを貼らない理由は、しっかりとした根を育てるためです。
定植直後は1日1回以上の水まきが必要ですが、2週間くらいたったあとは、2日に1回程度、12月ごろに入ると土が乾いていなければ水やりは不要です。
ランナーが長く伸びてきたら付け根から取り除きます。このタイミングでわき芽も取り除いて、栄養の分散を防ぎます。
12月ごろからイチゴは休眠しますので、過度な水やりや追肥は不要です。花が咲き受粉すると鳥に狙われやすくなります。トンネルやネットで防護しましょう。
キレイなイチゴを作るには、ちゃんと受粉させることが大切です。花が開いたときに風で花粉を飛ばしたり、一輪ずつ筆などで触れてあげて、しっかり受粉させていきます。
実が赤くなれば収穫できます。
イチゴの代表的な品種
アイベリー、あかねっ娘、章姫(あきひめ)、あすかルビー、あまおう、久能早生、古都華、こいのか、さがほのか、さくらももいちご、さちのか、など。
イチゴおすすめの調理方法
アイベリーは一般的なイチゴより大きく、2~3倍のサイズになるものもあります。甘さは控えめですが、ジューシーさと食べごたえがあるので、コンポートにするのがおすすめです。
あまおうは福岡県産の名物イチゴで、糖度が高いのが特徴です。酸味は少なく甘みが強いのでそのままで十分おいしく食べられます。
イチゴを育てる上での注意点
同じバラ科の植物を育てていると、連作障害が起きる可能性が高まります。場所を変えたり、違う作物を育成させたりして、時間を空けてから育てましょう。
イチゴにはハダニやアブラムシ、アザミウマなどの害虫が付きます。見つけ次第取り除き、殺虫スプレーで害虫からイチゴを守りましょう。