肥料や水以外にも重要な土の酸度
最適な土の酸度とは?
ガーデニングや家庭菜園の初心者であれば、必ずといってもいいほどぶつかる壁の一つが土の酸度調整です。
土作りで酸度調整という言葉はよく耳にしても、どんな風にすれば良いか分からないという方も少なくないはず。
酸度調節とは、土のアルカリ性・酸性といった酸度を変えることで、植物が最も育ちやすい環境を整えてあげることです。
肥料や水をきちんと与えているにもかかわらずあまり成長しないという場合、土の酸度を調整してやる必要があるかもしれません。
基本的に植物がよく成長する酸度は、中性から弱賛成です。
ただ、好む酸度は植物によって異なる場合もあるのでその都度チェックしていきましょう。
土は、基本的に強酸性という性質を持っています。
雨でアルカリ成分などが流れてしまうことや、日本に降る雨が弱酸性であることなどが理由として挙げられます。
植物そのものも土を酸性にするという特性があり、化成肥料なども酸性が採用されています。
つまり、植物を育てているだけで土は自然と酸性にされていくということが分かるでしょう。
酸度の調整方法
酸度を調整するためには、アルカリ性の物質を加え酸性を弱める必要が出てきます。
基本的には土は強酸性なので、それを少し弱めてあげるというイメージです。
ただここで気をつけたいのは、適量のアルカリ性を加えるということです。
少なすぎると酸度調整の意味がなく、反対に多すぎて完全にアルカリ性になってしまうと、そこから弱酸性に戻すということは非常に難しくなります。
酸度調整に使う資材
酸度調整に使われるアルカリ資材は主に三つで、消石灰・苦土石灰・牡蠣殻が一般的に使われています。
消石灰は強アルカリ性で、一度に使う量が非常に少ないので効き目が早いことと、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
ただ、土の中の微生物が死んでしまう、皮膚につくと炎症を起こしてしまうなど使ったときの危険性がある程度高いものなので、初心者にはあまり向いていません。
苦土石灰は、マグネシウムの補給も同時に行えて効果が緩やかなので、初心者にも向いているアルカリ資材です。
袋に書いてある量に従って土に混ぜるだけで良いので、ガーデニングをしている方、家庭菜園をしている方におすすめです。
最後に牡蠣殻は、どれもよく分からない、使う料の配分が難しいと感じる方におすすめのアルカリ資材です。
いくら使っても大丈夫なことがメリットで、効き目がゆっくりなことがデメリットと言えるでしょう。
細かく砕いたものを土に混ぜるだけでじわじわと効果があるので、量を測るのがめんどくさい、あっているかわからないという方はぜひ牡蠣殻を使ってみましょう。
選ぶ段階で分からない点があれば、園芸店のスタッフに直接尋ねてみるのもおすすめです。