「白菜」を育てよう
お鍋の野菜と言えば、白菜ですよね。白菜は土壌の水分に影響されやすいため、天候が優れないとすぐに価格が高騰してしまいます。
プランターで作ることも可能ですが、肥料不足で結球しないことがあります。地植えできる場所があれば、地植えで育てるのがおすすめです。
白菜の種まきから収穫までの具体的な栽培方法
白菜は、春まきと夏まきの2回栽培タイミングがあります。3月ごろに種まきする春まきは6~7月に収穫ができます。夏まきは8月に種まきをして、収穫できるのは10~12月の間ごろです。家庭菜園初心者の方は、夏まきの早生種がおすすめ。ミニ白菜なら65日ほどで収穫できますよ。
育て方
- 土作り
- 種まき・育苗管理
- 発芽・間引き
- 定植
- 追肥・中耕・土寄せ
- 収穫
3kgの堆肥に150gの化成肥料を混ぜ、60cm幅のうねを作ります。40cm間隔で直径5cm深さ1cmの穴を作り、種を5,6粒まきます。
5mmほど土をかぶせて3~4日待ちましょう。発芽が始まり、葉が開いたら3~4本立ちに、本葉が2枚開いたら2本立ちにします。そして、本葉が5,6枚になったら1本立ちにして定植苗にしていきます。
ポットで種まきをした場合は、定植前日にはしっかり水を与え、土の崩れなどで根を傷つけないように気を付けてください。
定植が終わったら、追肥を一握り程度株の周りにまきます。追肥のタイミングで土寄せしておきましょう。
定植後は2週間おきに追肥と土寄せを繰り返して、大きくなるのを待ちます。
一般的な品種の白菜は、種まきから100~120日ほどで収穫時期を迎えます。株と土の間に包丁を入れて収穫しましょう。
中生・晩生種の場合は霜から守るため、葉先を縛って広がらないようにしておきます。
白菜の代表的な品種
長崎白菜、オレンジ白菜、べか菜、タケノコ白菜、紫白菜、サラダ白菜、山東菜、ハクランなど日本に500種類以上あります。
白菜おすすめの調理方法
タケノコ白菜は細長いフォルムが印象的で、白い部分より緑の部分が広くなっています。一般的な白菜に比べて水分が少ないので、キムチや煮物に合う品種です。
オレンジ白菜は、葉の部分が緑色ではなく、少しオレンジがかった黄色であるところが特徴です。青臭さが少なく甘みが強いので、生食でもおいしく食べられます。また、加熱しても色がしっかり残るので、煮物や炒め物にしても変わらずおいしく頂けます。
白菜を育てる上での注意点
日中しおれがちなのに、朝と夕方は元気になるという症状が見られたら、根こぶ病の可能性があります。
根こぶ病にかかってしまったら、根ごと掘り起こし、他の野菜にうつらないよう圃場外で処理しましょう。
アオムシに気付かず放置してしまうと、葉を全て食べ尽くし、最後には枯らしてしまいます。葉の内側に入ってしまうと農薬が届かないため、結球開始前までに対処しておくことが重要です。