「枝豆」を育てよう
蒔きから収穫までの具体的な栽培方法
ビールのおつまみの定番とも言えるのが、枝豆です。
枝豆はタンパク質が豊富ですし、ビタミンB群を含んでいるため、栄養価の高い野菜です。
そんな枝豆は、4月から6月頃までに種蒔きをします。
この期間のうち最適とされるのが、4月中頃から5月の上旬です。
お盆を過ぎたあたりで種蒔きをする遅蒔きもありますが、基本的には夏の収穫に合わせて春に種を蒔きます。
枝豆を育てるのに必要なのが土壌づくりで、数なくとも2種間前までに苦土石灰を撒いて土壌を耕します。
その後、堆肥や化成肥料などの肥料を追加し、種蒔きに備えます。
この際に畝を作っておくことで、生育を早めることができます。
種蒔き以外に利用できるのが苗を使った栽培で、苗から栽培することで失敗のリスクを減らせます。
生育の段階で、枝豆の葉の色をチェックしましょう。
葉の色が黄色くなっている場合は栄養不足が考えられますから、適時追肥をして栄養を与えてください。
追肥をする場合には肥料の量に注意が必要で、たくさんの肥料を与えてしまうと根腐れなどを起こしてしまうので、少量を与えるのがポイントです。
枝豆は種をまき収穫するまで80日から110日かかります。
身がふくらんできたら収穫に備えましょう。
収穫する際は一気に引き抜き、引き抜いたのち、ハサミで枝豆を切り取ります。
収穫したらできるだけ早めに茹でて食べましょう。
最高なビールのおつまみの出来上がりです。
代表的な品種
枝豆は品種改良され多くの種類が出回っていますが、最も一般的なのが青豆でしょう。
スーパーや八百屋で売っている枝豆のほとんどが青豆になりますが、青豆も地域によって様々な品種があります。
続いては茶豆で、茶豆は豆の表皮が茶色がかっており、口に入れると独特の旨みが広がるのが特徴です。
山形のだだちゃ豆は、茶豆の一つで東北地方を代表する枝豆です。
黒豆は関西地方で好まれる枝豆です。
その名の通り豆は黒色で、青豆しか食べたことがない人からすると、腐っていると勘違いしてしまう人もいるようです。
黒豆の中でも丹波の黒豆は非常に有名な品種で、他の枝豆とは違った独特の旨みが楽しめます。
おすすめの調理方法
茹でて塩を振りそのまま食べるのが王道ですが、ほかにも枝豆ご飯や煮物にしたりと枝豆を活用できます。
サラダに入れて食べるのも美味しいです。
仙台では、郷土料理のずんだの材料として枝豆を重宝します。
枝豆の栽培で発生するのが、害虫による食害です。
特にカメムシは枝豆が大好物なので、枝豆の汁を吸い枯らしてしまいます。
これを防ぐためには、農薬の散布が欠かせません。
アブラムシもつきやすいので、早めの対策をしておきましょう。