「大葉」を育てよう
種まきから収穫までの具体的な栽培方法
日本のハーブとも言われている大葉は、香り豊かな味わいが魅力的なだけではなくミネラルやビタミンが豊富なため、健康効果も高い野菜のひとつです。
大葉は、基本的に土質をそれほど選びません。
どんな痩せた土地でも生長しますが、香りが強く葉が柔らかい大葉を成長させるためには、腐葉土などがたっぷりと含まれた水もちのよい土がおすすめです。
鉢植えプランターの場合には、赤玉土と腐葉土一対一で混ぜ合わせましょう。
できるだけ、水はけの良い土で育てていきます。
大葉は、上手に育てるとたくさん葉っぱが茂り蒸れてしまうので、植えつける場合は苗を20cmほどの間隔で空けておきましょう。
発芽適温は20℃以上なので、5月以降の植え付けがおすすめです。
大葉は移植には弱いので、苗の段階でポットの土を崩さないようにして行いましょう。
こぼれ種で毎年新しい芽がはえることもありますが、間引きが必要になり収穫量が減るのでタネは事前に集めておくのがおすすめです。
大葉は肥料をよく吸収する植物なので、肥料が既に入っている市販の培養土肥料などを使うと良いでしょう。
植え付け直後に、薄い肥料を月に2回ほどあげましょう。
乾燥が苦手で、やや湿り気のある土を好むのでたっぷりと水を与えましょう。
水切れを起こしてしまうと、葉っぱが傷んでしまいます。
特に、真夏は乾きやすいので頻繁に土の表面をチェックする、もしくは表面に腐葉土などを置いて水分の蒸発を防ぎましょう。
代表的な品種ご紹介
大葉の人気品種は、「芳香あおしそ」です。
葉っぱが丸く香りも非常に高いので、家庭菜園にも向いています。
また、天神さまの赤しそ「天神あかしそ」は香りが抜群です。
色味もとても綺麗なので、梅干しの色付けや芽じそ用にも向いています。
おすすめの調理法
香りが高く葉っぱも柔らかい家庭菜園で収穫できた大葉は、毎日の食卓の香り付けに使いたいものです。
真夏に美味しいそうめんや、うどんのめんつゆに入れるのも美味しいでしょう。
大葉が大量に取れた場合にはシロップを作り、しそジュースなどを作るのもおすすめです。
育てる上での注意点
乾燥しがちな真夏は、大葉にハダニが発生してしまう可能性が高くなります。
事前に葉っぱにも水がかかるようにして水やりを行いましょう。
葉っぱの裏にも、水をかけておくのがおすすめです。
真夏は、朝と夕方の2回しっかりと水やりをしましょう。
大葉は虫に食べられがちなので、事前の対策が大切です。
食用として食べる葉っぱには農薬を使うことができませんから、防虫ネットや虫除けネットなどを使いましょう。
日に当たりすぎると葉っぱが固くなってしまう可能性もあるので、ネットをかければまさに一石二鳥の効果があります。