「ピーマン」を育てよう
種まきから収穫までの具体的な栽培方法
一年を通してスーパーなどで購入することができる定番野菜の一つピーマンは、家庭菜園でも非常に人気のある野菜です。
カロチンやビタミンCといった人間の体にとって大切な要素も多く含まれているので、家庭菜園でたくさん収穫して毎日の食卓に取り入れると良いでしょう。
ピーマンは多湿を嫌う植物ですから、水はけのよい土を使って育ててあげましょう。
基本的にはピーマンは根の浅い野菜ですが、土の加湿を避けるために底が深いタイプのものがおすすめです。
土は、市販の野菜用培養土を使うことができます。
プランターを使う場合、発泡スチロールをそこに詰めたり、メッシュ付きのプランターを使うことで水はけを良くすることができます。
ピーマンは多湿と乾燥には弱い野菜です。
水の表面が乾いているのが確認できたら水やりをする必要がありますが、水分の与えすぎには要注意です。
表面を触っても指に土がつかなくなるぐらいになったら、水をやりましょう。
乾燥が長く続いてしまうと、カルシウムが不足し実の奇形を起こしてしまうことがあります。
こまめな水分管理を意識して育てましょう。
日当たりがよく高温のところを好むので、1日の半分以上日光に照らされている場所を選ぶのがベストです。
日照不足になると、実がつかない実が大きくならないといったトラブルが起きる可能性があります。
できるだけ高い位置に置けば、日照時間を長く取れるようになります。
代表的な品種ご紹介
家庭菜園で使うピーマンの定番品種は、暑さや病気に強く比較的作りやすい京みどりや京ひかりなどの種類です。
京みどりは生育が旺盛で、夏バテ知らずの作りやすい品種でです。
京ひかりは、ウイルスや病気に強いのが特徴です。
おすすめの調理法
ピーマンは、夏前に収穫が始まります。
花が咲いてから、約2週間で収穫をスタートできるでしょう。
6月下旬から9月下旬まで、ある程度長い期間収穫することができます。
実が6~7cmほどになったら、収穫のタイミングです。
実が大きくなりすぎると株の負担になり、成長が妨げられるので早めに収穫しましょう。
綺麗なハサミを使って、ヘタの部分を切るように収穫します。
家庭菜園で収穫できたピーマンは、シンプルにピーマンの味を楽しめるおひたしや和え物がおすすめです。
軽く火を通し、ツナやおかかなどで和えると美味しくいただけます。
育てる上での注意点
ピーマンは、モザイク病という病気が代表的です。
このモザイク病に感染してしまうと、花や葉っぱの部分に黄色の斑点が現れます。
ほっておくと株全体に病気が広がり、奇形などにつながるため早めの対処が必要です。
この病気に一度かかってしまうと治療する方法がないので、事前に予防しておきましょう。
アブラムシやアザミウマといった虫がこの病気を運んでくることがあります。