「ホウレン草」を育てよう
ホウレン草は、野菜の中で一番鉄分を含んでいる葉野菜です。
家庭菜園での難易度は低いので、初心者の方にも無理なく作ってもらえると思いますよ。
ホウレン草の種まきから収穫までの具体的な栽培方法
ホウレン草の収穫時期は夏秋冬の3回あります。暑さに弱く寒さに強いホウレン草は、0度以下にも耐えられます。
春まき・夏まき・冬まきの中でも、秋まきが一番家庭菜園に向いていますので、初めての方は秋まきから始めましょう。
育て方
- 土作り
- 種まき
- 間引きし
- 追肥
- 収穫
土作りでは、苦土石灰と土を混ぜて酸性の土壌を中和しておきます。
種まきの1週間ほど前に堆肥2kgに対し100~150gほどの化成肥料を混ぜて耕しておきましょう。
高さは5cmほどあれば十分ですが、水はけがいい環境を整えておきます。
3cm幅の溝を作り、1~2cmほどの深さのところへ少し間隔があく程度でパラパラ種をまいていきます。
まき終わったら1cmほど土を乗せてから押さえて、上からしっかり水をあげましょう。
土が乾かないように毎日水やりをしていれば5~7日ほどで芽が出てきます。
葉が2枚ほどになったら1回目の間引きをします。3cmほどの間隔があくように間引いてきましょう。
2回目は、葉が3~4枚になったタイミングで6cm間隔にしていきます。2回目の間引きが終わったら化成肥料を追肥しましょう。
葉の高さが20cmくらいになったら収穫できます。引き抜くと周りのホウレン草を傷つけてしまうことがあるので、ハサミで切り取るようにしましょう。
育てている時に霜がかかると、やわらかくなって甘みが増します。ただ、葉先が傷んでしまうことがあるので、トンネルでカバーするのがおすすめです。
ホウレン草の代表的な品種
アグレッシブ、赤軸ほうれんそう、オシリス、カイト、クロノス、ブライトン、プログレス、まほろば、ちぢみホウレン草など。
ホウレン草の品名はあまりスーパーなどでも見かけないので、聞き慣れていないものが多いですね。
ホウレン草おすすめの調理方法
ちぢみホウレン草は、濃縮された旨味や甘味が強い分、アクも多いので下茹でをしてしっかりアク抜きが必要です。アクが抜ければお浸しや汁物に最適です。
赤軸ほうれんそうは、アクが少ないので生食でもおいしく頂けます。大きく育ちすぎたホウレン草は炒めものなどにも向いていますよ。
ホウレン草を育てる上での注意点
多湿環境では病害が出やすくなります。害虫を見つけたら被害のある葉を取り除き、早めに殺虫剤で対処しましょう。
また、葉に白っぽい粉が付いている時はベト病の可能性があります。ベト病の胞子は飛び散りやすいので、取り除く時も周りに感染させないように注意しましょう。