「さつまいも」を育てよう

中南米が原産と言われているさつまいも。400年ほど前に鹿児島から日本全体に広がり、好まれるようになりました。
さつまいもを栽培するタイミングは4~5月ごろから植え付けを始め、10~11月にかけて収穫できます。
さつまいもの種まきから収穫までの具体的な栽培方法
さつまいもは通気性が良く、少し乾燥した土壌を好み、日が当たるところで良く育ちます。
肥料を与えすぎるとツルばかり伸びてしまうので栄養が少ない土で育てましょう。
育て方
- 土作り
- 植え付け
- ツル返し
- 収穫
土作りと言っても肥料がなくても育ちますので、草木灰を混ぜた土を耕しておきましょう。
草木灰を入れることで、イモの甘みが増しておいしいさつまいもができますよ。
種芋から作る場合は、植え付けの40日前くらいから準備をします。
もみ殻で種芋を挟んで土に埋めます。この時に、イモの先端を地面から15度くらい上に角度をつけて埋めるのがコツです。
萌芽する適温が30度前後なため、電熱線を使用したり、トンネル・ビニールなどをかぶせたりして温めるようにしましょう。
30cmくらいツルが伸びてきたら植え付け用に使用できます。
さつまいもの植え付けには3つ方法があります。
- 水平植え
- 船底植え
- 垂直植え
①水平植えは畑で作る時に一般的な植え方で、地面と平行に植えて先端の葉だけを土から出す植え方です。
②船底植えは家庭菜園向きの植え方で、苗の両端を土からだし、真ん中部分だけを土に植える方法です。
③垂直植えは量を少なく、個々のサイズを大きくしたい方におすすめ。苗の根元だけを土の中に植え、ほとんどを外に出しておきます。
植え付けをする時は、高さ2~30cm、幅6~70cm、30cm感覚をあけて植えていきます。
追肥や間引きなどの手間が少ない分、気が付いた時には雑草だらけになってしまうことがあります。
こまめな除草やマルチを張ることで、雑草の成長を減らしましょう。
成長してくるとツルから根が出てきます。地を這っているツルから栄養が分散してしまうので、根を張らないようにツル返し(裏返し)にして葉の上などにおきましょう。
ツルをはがしたり除草したりしている間に、110~120日ほどで収穫ができます。
さつまいもの代表的な品種
紅隼人、紅あずま、宮崎紅、紅赤、安納芋、鳴門金時、大栄愛娘、五郎島金時、土佐紅、紅はるか、アヤムラサキ(紫芋)など、日本にあるさつまいもは約40種類です。
さつまいもおすすめの調理方法
鳴門金時や宮崎紅、土佐紅などは、ほくほくした触感が特徴で焼きいもに向いています。
紅はるかやシルクスイートは水分が多くしっとりしているので、スイートポテトなどクリーミーな料理におすすめです。
さつまいもを育てる上での注意点
害虫は多少放置しても問題ないさつまいもですが、「ネコブセンチュウ」には注意が必要です。
他の野菜にも伝染してしまう可能性があるので、早い段階で専用の土壌殺虫剤を使いましょう。