「春菊」を育てよう
種まきから収穫までの具体的な栽培方法
春菊は、冬の鍋料理の定番野菜の一つです。
ほのかな苦みと独特の香りが好みという方も多いでしょう。
実はこの春菊、栄養価が非常に高く使いやすいだけではなく、栽培期間も短くて育てやすいので家庭菜園初心者にも非常におすすめです。
まず春菊を栽培する場所ですが、風通しが良く程よく日当たりの良い所を好むのが春菊の特徴です。
生育適温は15〜20℃ほどで、比較的冷涼な気候が向いていると言えるでしょう。
春菊をプランターで栽培する場合、深さが15cm以上あるものをチョイスしましょう。
600から650サイズのプランターで十分に育てられます。
春菊は乾燥にとても弱いので、水切れに要注意表面の土が乾いているのに気付いたらたっぷりと水をあげましょう。
できるだけ朝の時間帯に水をやるのがおすすめです。
春菊の種まきをする場合、プランターに用土を入れ指などで深さ1cmほどの溝を作ってからそこに種まきをしましょう。
たっぷりと水をやり、成長を待ちます。
発芽まで水を切らさないようにしっかりと管理し、本葉が2~3枚になった頃に生育の悪い株を間引きしていきます。
収穫までに2回ほど肥料を追加し、間引きした直後に肥料をあげます。
一平方メートル当たり20~30グラムほどの化成肥料をやります。
表面の土をほぐしながらよく混ぜ、株が倒れないように注意しましょう。
代表的な品種ご紹介
代表的な品種は、西日本でおたふく春菊と言われる「菊之助 大葉春菊」です。
株ぞろいがよく、苦みがほとんどないので初心者に向いています。
草丈15cmほどを目安に、収穫を行います。
株ごととハサミで根元から刈り取るか、引き抜くようにして収穫しましょう。
秋に種を蒔いた場合は、下葉を3〜4枚ほど残した状態でハサミで収穫します。
数週間後には脇芽が出てきて、また収穫できるようになります。
おすすめの調理法
春菊は秋冬が旬の野菜で、ビタミン類やカリウム、カルシウム、鉄分なども多く含まれている非常に栄養価の高い野菜です。
自律神経を整えて腸を活性化する働きもあるので、ぜひ毎日の食卓に取り入れたいものです。
育てる品種によって向いている料理は様々ですが、春菊はおひたしや和え物、しゃぶしゃぶ、サラダにおすすめです。
アクが少ない品種であれば、そのままベビーリーフのようにサラダなどで食べることもできます。
育てる上での注意点
春菊は比較的害虫の被害を受けにくく、育てやすい野菜です。
しかし湿度が高くなってしまうシーズンにはベト病などが発生しやすいので、水はけを良くしたり薬剤をまくことで予防しましょう。
秋はヨトウムシやネキリムシ、春はアブラムシに注意が必要です。